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おはなしのたからばこワイド愛蔵版(16) ラプンツェル自信を持っておすすめしたい みんなの声

おはなしのたからばこワイド愛蔵版(16) ラプンツェル 作:内田 也哉子
絵:水口 理恵子
出版社:フェリシモ出版
税込価格:\1,415
発行日:2009年12月
ISBN:9784894325050
評価スコア 4.28
評価ランキング 21,153
みんなの声 総数 39
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  • 『ラプンツェル』の味わい方

    『ラプンツェル』は、グリムのお話として息子は小学校低学年かそれ以前に知っていたお話です。
    「ラプンツェル、ラプンツェル、その髪を下しておくれ」
    魔女のこの言葉だけが耳に残っているのですが、私にとっては初めての対面です。
    それにしても内田也哉子さんの作品を読んでびっくりしました。
    内田版『ラプンツェル』は恋をテーマにした、ヤングアダルト感覚の童話です。
    図書館のグリム童話集の訳をいくつか読み比べた時に、内田さんの脚色のすごさを痛感しました。
    さらりと語ってしまうと、魔女の庭にある野菜のラプンツェルに魅せられた妊婦が、夫に頼んでそのラプンツェルを取り行かせたところが魔女に見つかってしまうくだり、ラプンツェルと引き換えに生まれてくる子どもを魔女に差し出すことになってしまうくだり、魔女に引き取られ閉じ込められた娘ラプンツェルが通りかかった王子と恋仲になるくだりといくつかのパートが重ねられていくのですが、それだけならば今までに手にした童話にも近い展開はあったかと思います。
    魔女、王子、かわいそうなお姫様という登場人物も童話にはあふれているかと思います。
    それが、内田さんの手にして、情感表現に深みを持たせたときに、生々しいお話に変わっていくのでした。
    イラストレーターの水口理恵子さんの絵も情感たっぷりで、ラプンツェルを肉感的に表現している感じ。
    この絵本は、高学年から大人に向けての絵本になっているかと思います。
    そういえば、水口さんの絵に親しみを覚えたと思ったら、東野圭吾の小説やいろいろな書籍のカバーで書店の平台を飾っている人だったのですね。
    グリム童話を超えた絵本です。

    投稿日:2011/05/13

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    1
  • しっとりと深い味わい

    挿絵も文章も、共に美しい構成で
    感動して、読みました。
    グリム童話のラプンツェルではありますが、
    はじめて、読むような、しっとりと、深い味わいを感じました。
    この絵本では、大切なものを失う魔女の悲しみも感じました。
    ヤングアダルト向けの愛の童話、と言う感じでしょうか。

    投稿日:2020/12/01

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  • 大人におすすめ

    表紙の大人っぽいラプンツェルに目を奪われました。
    ディズニーのラプンツェルは有名ですが、実際のグリム童話の内容を知らなかったので読んでみました。ストーリーにひきこれました。イラストもとってもシックで素敵で、物語の想像を掻き立てられるようでした。
    大人の人におすすめの1冊だと思います。

    投稿日:2016/05/21

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  • ラプンツェル

    全頁試し読みで読みました。憂いを含んだ美しいラプンシェルが、凄く綺麗で美しく描かれています。約束どおり魔女が赤ん坊をさらってしまいますが、念願のあかちゃんを授かったのに、欲望に勝てなかったご夫婦に失望しました。魔女が、あかちゃんを抱く姿は、とても愛おしく抱いているように思いました。美しいラプンシェルを、魔女は独占したくて、歪んだ愛ではありますが魔女なりにラプンシェルを溺愛していたと思いました。最後が、王子と双子のあかちゃんとラプンシェルが人並みの幸せをつかむことが出来てハッピーエンドで本当によかったと思いました。

    投稿日:2016/04/18

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  • ステキ♪

    ラプンツェルとゆうとどうしてもディズニー映画が印象的ですが、本当のラプンツェルのお話を改めて読んで、やっぱりステキなお話だなぁと思いました。ラプンツェルのような長い髪に憧れます。でも塔の中に閉じ込められ、外の世界と断たれた生活はどれほどつらいものか…でも最後はちゃんと幸せになれて良かったです。特に女の子が夢中になる気持ちもわかりますね♪

    投稿日:2015/12/09

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  • こんなお話だったんですね。

    息子は2歳なので、まだ早いなーと思い、自分だけで読みました。
    ラプンツェルのお話は子どもの頃に読んだことがあったので、もう何十年ぶりw
    私の知っているお話より妖艶で静寂で、少し怖いかんじがしました。

    まずラプンツェルが植物の名前だったとは。
    そして親は子供を渡してそのまま会わなくなってしまったんですね。
    とっても喜んでいたのに悲しかったろうなあ。
    この両親だけではなく、登場人物の感情表現がほぼほぼない。
    そういうところががこの絵本の静寂さを増幅してくれているんだと思います。

    大人向けの絵本。思わず引き込まれ、読んでよかったです。

    投稿日:2015/12/08

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  • 美しい絵本!

    「ラプンツェル」の絵本は,いくつか出版されていますが,それぞれ雰囲気や味わいが違うので,読み比べてみると面白いですね。
    こちらの絵本は,とにかくイラストに釘付けになりました!
    色合いも落ち着いている分味わい深く,ラプンツェルの花も女性(姫)も本当に美しいのです。
    大人が読みたくなる「ラプンツェル」ですね!
    お話の内容は残酷な部分も多いですが,最後はハッピーエンドというところがまたよかったです。
    イラストと文章もとても合っていて素敵な美しい絵本でした!!

    投稿日:2015/12/06

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  • 全てにおいて美しい作品です

    5歳の娘のリクエストで、一緒に楽しみました。

    也哉子さんが描かれるラプンツェルは、
    儚くも重厚な愛の物語。

    言葉ひとつひとつがとても美しく、うっとりしました。

    絵もステキです。とても凝っていて、まさにアートですね。

    娘も最後まで真剣に聞いていて、この美しいラプンツェルの世界に、
    私と2人で浸っていました。

    全てにおいて美しい作品です。

    投稿日:2015/12/08

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  • これが原作?

    ディズニーの映画でみたお話を文字で読むとこんな感じなんですね。
    良くない心が引き起こした悲しいお話。
    お腹に子どもを宿した王女の願いを聞いた王さま、そして、魔女との約束。淡々と話が流れていく中で、背筋がゾクゾクとしました。
    ラプンツェルの未来が幸せでありますように。

    投稿日:2015/12/09

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  • 昔、私が小さいころ、子供の手にぴったりの大きさで
    世界のお話60冊、日本の昔話80冊それぞれ大きな箱に入った
    絵本のセットを持っていました。
    大切に毎日1冊1冊選んでは読んで、選んでは読んで、絵本の世界に浸っていました。
    その中で、ひときわ記憶に残っているのが美しい「ラプンツェル」のこと。
    恐ろしい魔女が王子様にした恐ろしい出来事のせいかもしれません。

    あれから何十年もしてもう一度出会った「ラプンツェル」
    内田 也哉子さんによって語られる美しい世界観に
    シンプルな色味で描かれた水口 理恵子さんの絵が溶け込み、
    美しくも、切なく、そして、
    やっと幸せになれたラプンツェルへの安堵の気持ち
    かつて感じた「怖さ」とはちがう最後のこの温かみのあるエンディングに
    なんだか私のあのラプンツェルの物語への恐怖がそっと消えていき
    やっと私の中でこのお話に光がさした気がしました

    今は絵本のスリム化が進み、1冊の中にいろんなお話が入っているボリュームのある絵本(あまり絵はありませんが)が増えている所
    こうやってちゃんと1冊1冊本にして手に取って
    しかも、一作品ずつ素敵な作家さんによって語られ、素晴らしい絵描きさんによって描かれ
    自分で手にとって選べる、おはなしのたからばこは、
    夢のたからばこだと思います。

    未だに、今日はどれを読もうか、本を前に選び、読んでいる時の景色を思い出すことができるのは
    きっと、私にとってとても夢のある時間だったからだと思います。
    娘にも、たくさんの絵本との出会いを経て
    将来、絵本との幸せな時を懐かしく思い出す日が来てくれたら良いなと思います。

    投稿日:2015/12/09

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