真夜中にトイレに行くことは子どもにとって大冒険なのかもしれませんね。私も夜のトイレは怖くって、母を起こしていたな〜と遠い記憶がよみがえります。
娘は夜中にトイレに起きることはめったにないですが、ひろこちゃんが感じる暗闇や廊下の冷たさ、ドアの模様が顔に見えるところなどは共感しているようでした。
トイレの中にヤギやうさぎやアライグマが現れる展開は急にファンタジーの世界に入った唐突感がありましたが、ひろこちゃんのがんばりがその動物たちによって楽しく描かれていて、思わず「よくがんばったね」とひろこちゃんを褒めてあげたくなります。
最後にお母さんが出迎えてくれて、きちんとお姉ちゃんのケアをしているところにほっとしました。小さな子なら共感するであろうささやかな日常を優しく描いている一冊です。