表紙がとってもおしゃれです。
黒い縁取りに浮かぶ赤いPapa!のタイトル。
中心には驚愕の表情をした人間の男の子と怪獣がダブルベッドの中で向き合っています。
だって、このお話。ベッドで「さあ、おやすみ」って時に、隣に怪獣がいるんですもん。
そりゃあ、「パパーッ!」って叫びたくもなりますよね。
内容は前半が怪獣の子どもの視点から、後半は人間の男の子の視点から書かれています。
どちらも優しい大人達があやしてくれるのだけれど、誰も言うことを信じてくれない。
と言うよりは、大人には見えないの。
これは先に怪獣から書いているからいい、という書評をよく見ますが、私も同感。
先に人間の男の子から書いちゃうと「一人で寝ると怪獣がいる」なんてイメージが出来上がっちゃいそうですもん。
先に怪獣が「パパーッ」と騒ぐことで、もし怪獣が現れても(多分現実は現れないけど)怖くないんだって感じてくれると思います。
怪獣から見たら人間は怪獣なんだ、って新たな発見もできますしね。
この本はおやすみ前に読んでほしい一冊ですね。