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ペンギンくん、せかいをまわる自信を持っておすすめしたい みんなの声

ペンギンくん、せかいをまわる 作・絵:M.&H.A.レイ
訳:山下 明生
出版社:岩波書店 岩波書店の特集ページがあります!
税込価格:\3,520
発行日:2000年11月
ISBN:9784001156775
評価スコア 4.29
評価ランキング 20,747
みんなの声 総数 6
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  • 家族三人で楽しみました

    レイ夫妻のまだ読んでない本ということで興味がありました。

    しかもこの本、愛蔵版らしく布張りで豪華な本なんです。

    巻末にこの作品が生まれた背景が描かれています。最近「戦争をくぐりぬけたおさるのジョージ」を読んでレイ夫妻の激動の人生を知ったばかりだったので読めた感慨もひとしおでした。

    渡航が困難な時代でも空想の中ではいろいろなところへいけますね。レイ夫妻の心の中は不自由な時代であってもいつも自由だったのだろうと思います。

    ペンギンくんの自由闊達さ、好奇心旺盛なところ、やはりおさるのジョージにも通じるところがあるように思いました。

    平和な時代にこうして絵本を読む幸せがあること、とても幸せなことだなあと思いました。

    うちでは家族三人で楽しみました。

    投稿日:2010/02/03

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  • 歴史的な発見

    • ジュンイチさん
    • 40代
    • パパ
    • 東京都
    • 男の子12歳、男の子6歳

    マーガレット・レイとH.A.レイ夫妻と言えば、ひとまねこざるで良く知られています。
    今回の作品は、本国での出版が2000年となっていたので、どうしてなのか?不思議に思ったのですが、夫妻の遺品のコレクションから発見されて、出版に至ったとのこと。
    1940年のドイツ軍のパリ侵攻のまさに数時間前に、4冊の原稿(しりたがりやのジョージ)を自転車の荷台に縛って夫妻は脱出します。
    そして、スペインからブラジルに行き、アメリカへの移住を果たすのです。

    何とこの作品は、当時持ち出した5冊目に当たるもので、まさに歴史的発見である貴重な作品です。
    作られた1937年という年を考えると、夫妻がこんなに夢のある物語を描いていたというのは、心に響きます。
    現代と異なり、国を超えるということが、不可能に近かった時代背景を考えると、この物語に世界を自由に旅するという思いを託したとしか思えません。
    そんな自由な発想が出来たという事実も、驚嘆に値すると思います。

    物語は、主人公のペンギンくんが世界を旅して戻ってくるというもの。
    そして、最後は英雄として賞賛されます。
    ストーリーとしては、思ったほどの大きな展開はないのですが、ひとまねこざるに見られるユーモアが溢れる作品となっています。

    レイ夫妻のこの物語に込められた思いを考えるだけでも、素晴らしい絵本との邂逅があったと思わざるを得ない作品でした。

    投稿日:2009/11/23

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  • たのしい体験

    表紙を見てひとめで気に入りました。
    ペンギンくんはお話のたねをつくりに旅に出ます。
    冒険していくストーリーの中ではとても読みやすい内容だと思いました。
    3歳の娘にはお話が長いかと思ったけど、ペンギンくんの体験はとても楽しかったようです。ダチョウのおかさんが鏡をくれるところはマネしてました。
    ペンギンくんが「ずっとまえから思っていたんだけど・・・」というのは、まるで作者がペンギンくんを通して読者に伝えているようでした。
    レイ夫妻がどんな時代背景で、どんなことに夢を持って絵本を描いていたかがわかるような気がしました。
    大切にしたい1冊です。

    投稿日:2009/01/27

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  • 世界をまわる夢

    ペンギン好きの息子が表紙を見て気に入って借りて来ました。
    タイトルの通り、ペンギンくんが自分の担当する番組の話の種を探しに世界中を旅するお話です。
    ペンギンくんの冒険は次から次へと色々なハプニングが起こりますが、楽しみながら窮地を脱するペンギンくんの姿はなんとも爽快です。
    仲良しのシロクマとアザラシにお土産を頼まれていたペンギンくんですが、旅のラストに思いがけず素晴らしいお土産を手に入れるチャンスが…。
    ちょっと長いお話ですが、息子は飽きることなく最後まで楽しんでいました。

    この絵本が誕生した経緯はちょっとユニークです。
    大人の方は是非あとがきも読んでみてください。
    装丁も高級感があって、挿絵も大変可愛らしく、特に旅に出発するペンギンくんを仲間が見送る場面では泣いているペンギンなんかもいて(ペンギンくんの家族かな?)レイ夫妻の想像力の豊かさには本当に感動します。
    それと日本語の訳も絶妙で、ダチョウのお父さんのセリフやラクダの背中で気分が悪くなってしまった時のペンギンくんのつぶやきなど、思わず笑ってしまいました。
    戦争という暗い影が忍び寄る中で、夢のある絵本を描き続けたレイ夫妻。
    自由に世界中を飛び回ることが出来なかった時代に描かれたこの絵本には、レイ夫妻の希望が込められていたのかもしれません。

    投稿日:2005/06/04

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