伝記絵本について調べていくうちにわかったことの一つに、この絵本の絵を描いているカディア・ネルソンが『ワンガリ・マータイさんとケニアの木々』『わたしには夢がある』も描いていたこと。
この人の描く人物にはとても力強さがあり、この表紙に描かれているリンカーンのまっすぐとしたまなざしからも強い意志が感じられます。
リンカーンの生涯を描くと共にリンカーンの残した言葉についても付記されており、その言葉からも感銘を受けました。
正に言葉は人なり。
「さまざまな人の語る さまざまなことばを心にたくわえ、リンカーンは、かれ自信のことばを つむいでいった」という言葉がリンカーンの人となりを作っていったのだなあと思いました。
リンカーンの残したどの言葉も心を打つものがありました。子どもの頃に読んだ伝記のリンカーンでは「正直者エイブ」が記憶に残っています。
正直で誠実、政治家としては珍しい気質を持った人であると同時にそれまでの奴隷制度を変えた人物であり、今も尚語り継がれる人である人物的な魅力を再認識しました。