この絵本を手にしたのは、ちょうど身内に不幸があった時でした。
亡くなった人はもちろん、残された人の事も心配で胸が痛くて哀しい時でした。
自分には何もできない。旅立ってゆく人を留めることも、残された人の心の傷を癒やすことも。
でも、わたしはこの絵本の「ぼく」になれるかもしれない。
求められる時に求められる物をじょうずに与える事はできなくても、そばにいて見守る事はできる。
がんばればその人が花咲く手伝いもできるかもしれない。
辛い時にそっと寄り添ってくれた絵本でした。
太陽の光ではなく、月の光のような、控えめだけど優しいやさしい絵本でした。
6歳の姪に読んであげたら
「なぜトゲが刺さったんだろうね?」
「でもきっと神様がみててくれるよね」と
幼い心にも響くものがあったようです。
7歳の友人の息子ちゃんにプレゼントしたら内容はよく分からない様子でしたが、「サボテン、かわいい」と絵に釘付けでした。
子供さんも喜ぶでしょうが、お母さんや大人の女性によりお薦めいたします。