表紙絵に自転車が書かれていますが、自転車はストーリー的にほとんど主人公には関係ありません。
どちらかというと、主人公の親友のきょうだいのエピソードで自転車が大活躍するので、
読み手としての個人的な意見ですが、この表紙絵には自転車よりむしろ祭りの神輿を描いてほしかったです。
そして、ラストの神輿のシーンはもう少しページを割いて描いてほしかったなと思いました。
突然、お父さんが死んでしまい、お母さんと幼い妹とと生活の中で、
思春期の主人公:洋介は悩んだり、あきらめたりしながら、それでも自分にできることを模索していこうとする姿がとても丁寧に描かれていて、好感が持てました。
小学校の高学年くらいの子どもたちを意識して書かれたのか、割と行間が広く活文字離れ、本離れしている子どもたちにも比較て読みやすそうな文字の大きさでした。