どのページを開いても、お母さんうさぎのぼうやに注がれるありったけの愛情と、ぼうやの「お母さん大好き!」の気持ちが溢れてくるのを感じました。
我が子がまだ小さい頃、「ぼくにげちゃうよ」を読んだこともありましたが、それも随分前のこと。
今回、なかがわちひろさんと、長野ヒデ子さんによって新しく生まれ変わったこの絵本を読めたことに感謝します。
昔は気付かなかったけれど、子どもがある程度成長した今、この絵本の奥深さに改めて驚かされました。
子どもの甘えと自立心をこんなに分かりやすく、素敵に表現出来るなんて!
子どもは母親の愛情をたっぷり受けると、自由を求めて未知の世界へ飛び出そうとします。
母親は、ただ見守り、子どもが戻ってきた時に、ぎゅうっと抱きしめてあげればいいんですね。
長野ヒデ子さんの挿絵は、とても可愛らしくて親しみやすく、漁師や探検家になるページなどでは色々な物が描かれてあったり、庭師のページでは一緒にぼうやを探したりと、お話以外の部分でもとても楽しめました。
特に魚釣りのページに大笑い。こんなエサを付けられては釣られまくりですね(笑)
読んだ後、心が温かくなること間違いなしの絵本です(^^)