日本人として忘れていけない誇り、たくましさを短い文の中にずっしりと感じました。淡々と表している文に対して迫力のある絵が本当に絶妙なバランスになっていて素晴らしい絵本です。貧しい村に生まれたみねが成長し、さらに貧しい村の勇助と結婚したくさんの子どもを生みます。生活はいつも苦しく過酷な中で勇助が先立ちます。そのような辛い時でも親からもらったおかめとひょっとこの面をかぶりおどることで、自分や人に笑いを与え励まし気持を振い立たせます。みねがひとりの人間として一生をたくましく生き抜いていく話です。最後の米寿のお祝いの時のみねおばあちゃんのやさしい笑顔が最高です。