だいぶん前に読んだような気もします。
私が子どもの頃は「きんたろう」の歌もよく聞きましたし、自分たちも歌っていたような気がしますが、今のお子さんたちは「きんたろう」を知っているでしょうか?
しかも、この絵本の出だしを見るとお父さんは雷様で、お母さんはやまんばとか…。
そりぁ〜、力も人一倍強くなるってもんです。
田島征三さんの挿絵が、骨太で、ものすごくこの絵本の世界観が出ているな〜と、思いました。
最後にきんたろうが、人間社会の中に入っていくところが、ちょっと残念です。
山の生き物たちの象徴として、人間社会の中ではなく、力強く山や森の中で生きていってほしかった。(この物語のラストは、伝説として残っているので仕方ないのですが)
「きんたろう」を知らないお子さんたちには、ぜひ一度手にとって読んでみてほしい1作です。
4,5歳くらいから小学校高学年くらいまでのお子さんたちにお薦めします。