「たいせつなきみ4」です。
やっぱり、学生時代に学んだ社会学を忠実にスキャンしているように思っています。
差別とは何だろう。階級って何だろう。
人間だって他者と自分を識別したい気持ちと同一化したい気持ちがあって、人より優位に立ちたいし、孤立は避けたい。
だから仲間探しをするとともに、自分が優越感を持てる対象を探す。
それが積み重ねられると、階級が生まれる。
いったい自分はどの位置にいるんだろう。
人間社会がそれだから、木彫りの小人社会に持ち込まれても不思議はない。
今回はこれまで冷静だったパンチロネの友達のルシアが差別化構造に感化されてしまいました。
材質が何かによって作られた差別、階級は人種差別そのもの。
人種は階層ではなくて、それぞれの個性。得意なことや苦手なことがある。
差別化を持ち込んだカエデから作られたストーバル。
危機を救ったのは最低階層と決めつけられたヤナギでできたパンチロネ。
4作目にして、パンチロネは英雄になりました。
良かったね。
残念ながら、現実はこんなにうまくいかないけれど、子どもたちには個性を大事にしてほしい。
本当なら5作目はどんなテーマで来るか楽しみなのですが、パンチロネが周りに認められたところで終わりのようです。