人と人とが分かり合えるのは言葉が通じ合うからこそと思う。でも言葉で話さなくても気持ちは通じることもある。”ヴェヴァラサナ”はアフリカ・ナミビア地域で20万人が使っているヘレロ語で、「遠く離れていても気持ちはいつも通じ合っている。今は隣にいないけれど、それでも感じる。分かる」という意味だ。どんな国のどんな人でも、そういう気持ちがあることを知ってとてもうれしくなった。
もう一つ気に入った言葉は「ビジン」。ロシア・アムール川下流地域に住むウルチャ人のうち、今ではたった100人ほどが話す「ウルチャ語」で、「やりたいようにやらせておきなよ。なにごとも、あるがままに。無理に変えようとしないで。」といういみだって。そんなふうにゆったりと生きていきたいなあ、子育ても、人間関係も。
いつもそばに置いて、時々開いてみたくなる、小さくて可愛い1冊。