この本を読むと、「日本」という国が愛おしくなります。
勿論、主人公のだるまちゃんとてんぐちゃんもなのですが、てんぐちゃんのお家にあるグッズの数々が、とても日本的で、懐かしさがあるんです。
だるまちゃんのおかあさんが用意している食卓や、妹がぬいぐるみをおんぶしたり、おままごとをしている所や、家族がもちつきをしている様子。
そこには今では滅多に見られなくなった光景があります。
また、てんぐちゃんが羨ましいだるまちゃんをサポートする家族も、とってもすてきです。
勿論だるまちゃん自身も、一所懸命考えて、アイディアを思いつくあたり、現代の豊かな日本ではなかなかできないのではないかと考えてしまいました。
物語自体もとても楽しいのですが、懐かしい日本を知ってもらうためにも、定期的に子どもに読ませたいと思える絵本です。