タイトルは知っていましたが、手に取るまで時間がかかってしまいました。
思っていたより本のサイズが小さくてまず、びっくりしました。赤ちゃん向けというわけではありませんが、手のひらくらいのサイズです。
残念ながら私は男の子を育てていないので、幼児期の男の子ならではの、こういったそそうに対する漠然とした不安のようなものは経験してこなかったので、お話としてすごく新鮮でした。
自分と同じ「ちょっぴり漏れたろう」を探して歩くぼくが出会ったのは、服についてるタグがチクチクして困ってる子とか、どうしても靴下が片方ずれてきちゃって困っていることか、歯の間にホウレンソウが挟まって取れなくて困ってることか……。
「そとからみたら わかんないけど、みんな それぞれ そのひとにしか わかんない こまったことが あるんだな…」と、感じとっているんですよ。
こういうことをさりげなく読者にポンと投げかけてくれるセンス、さすが!ヨシタケシンスケさんの絵本はすごいなと思いました。