「昔話法廷 Season2」 みんなの声

テレビシリーズも大好きですが、本で読んでもおもしろいお話だと思います。
アリとキリギリス、舌切り雀、浦島太郎が題材にあがっていましたが、舌切り雀については、私は雀が無罪のように感じましたが、他のお話については、真実が何なのか見極めるには証拠が足りない気がしました。
裁判員制度に自分が選ばれたとき、自分が何をもとに判決をくだすのか、考えてしまう本です。

３つの昔話が俎上に上がった法定物語です。
「アリとキリギリス」の友達関係には、無理を感じました。
「舌切りすずめ」には、すずめが容疑者になることに以外感がありました。
「浦島太郎」では、どうして太郎に玉手箱が渡されたのか、疑問に思っていたので、面白く読みました。乙姫が身ごもっていたなどということは想像したことがありませんでした。

昔話なんですが、

法廷で裁かれる・・・


両者の言い分に耳を傾けると

いろんな面が見えてきます。

「アリとキリギリス」

キリギリスを見殺しにした罪を問われているアリ。

何で助けることができなかったか

本当の理由は？

疑わしい点がたくさんあるんです・・・

本当に悪いのはキリギリス？

「舌きりすずめ」

洗濯のりを食べてしまい

おばあさんに舌を切られたすずめが

おばあさんに仕返しの計画を

立てたのではないかという疑惑。

強欲なおばあさんがつづらを

必ずもらいにくると想定して毒蛇や毒蝮を

入れたんではないか・・・

でも恩人のおじいさんが危険な目に

合うようなことはしていないと訴えます。

「浦島太郎」

乙姫は殺人未遂なのでしょうか・・・。

竜宮城の一年は地上の１００年、恐ろしい。

玉手箱から出てきた煙が直撃していたら

即死だったそうです。

しかも乙姫のお腹には子供がいたんです。

あなたはそれぞれのお話の

誰の言い分を信じますか？

正解がないのでいろいろと考えられます。

Eテレの番組は知らなかったのですが、１巻を見つけてとても面白かったので、こちらも読みたいと思いました。
今回は、「アリとキリギリス」のアリ。「舌切り雀の」スズメ、浦島太郎の乙姫さまがターゲットです。
読み手は裁判員となって、有罪か無罪か考えます。
いやぁ、なかなか結論が出ない。
でも、みんなであーでもないこーでもないと話のは面白そうです。
続きがあるようなので、また読みたいです。

第一弾に続いて第二弾も読んでみました。
やっぱりいろいろな見方があると考えさせられました。
友人のキリギリスを見殺しにした「アリとキリギリス」のアリ、おばあさんを殺そうとした「舌切り雀」の雀、浦島太郎を殺そうとした「浦島太郎」の乙姫。
ちょっとひどいと思うところもありましたが、今回も楽しめました。
裁判員制度を考えることもできます。