昔話のようなはじまり方で書かれていますが、北アメリカの先住民族の資料を基にした創作の物語らしいです。
この作品で、何より驚いたのが後書き!!
なんとこの作者は太田大八さん(この作品で絵をつけてます)の孫娘さんだそうです!!しかも、よく読むと、この作品は元々ハイスクールの時のワシントン州の歴史の宿題で書かれた話だそうで、なおビックリしました。
邦訳はアメリカ先住民族のことに詳しい「ぬくみちほ」さんという方が書いています。実は最近彼女の「ナバホの大地へ」という作品を読んで、アメリカ先住民の人たちやその暮らしに興味が出たので、今回『カラスとよる』を探してきました。
太田大八さんの絵が、神話のような物語の世界観をとてもいい形に描いてくださっているので、ラストまでグイグイ引っ張られるようにに読んでしまいました。
“よる”と“カラス”の不思議な友情のような関係が素敵でした。
短くわかりやすい言葉と太田大八さんの説得力のある絵が印象的な作品です。小学校の高学年くらいからお薦めします。
昔話やアメリカの先住民族に興味のある方はぜひ一度読んでみてください。