読みながら「シートン動物記」を思い出しました。ほのぼのとした話ではなく、厳しい自然に生きるきつねの話だからです。
生まれて初めての冬を迎えるきつねのファング。大きなきつねに自分のなわばりを奪われてしまうし、自動車にはねられてしまいます。
自然に生きる厳しさがひしひしと迫ってきます。野性の動物が生きるとはこういうことなのだろうなという現実感があるお話で、息子もしっかり聞き入っていました。
このシリーズの楽しさは、「作ってみよう」というコーナーがあることです。今回は、鳥のえさ台を作って身近な鳥を観察してみようというアイディアでした。
なかなか野性の動物を観察することはできませんので、絵本を通じて動物に対する興味を持ってくれればいいなあと思います。