やわらかくてかわいらしい絵に一目ぼれしてしまいました。一般の家庭に時計がなかった時代の韓国のお話。ちいさな女の子がお母さんから頼まれて、隣の店まで時間を聞きに行きます。「よじはんだ」店のおじさんからそう聞いた女の子は、忘れないように「よじはんよじはん」と言いながら帰りますが・・その途中で色々なお友達に会います。それはニワトリだったりアリだったりあま〜い香りのお花だったり・・。「よじはんよじはん」女の子はそういいながらついつい寄り道。やっと家に着いて「かあさん、いまよじはんだって」と言った時には日はとっぷりと暮れています。女の子を待っていたお母さんの表情のなんと優しいこと!登場人物や背景、絵本全てが、この女の子を優しく見守り、包み込んでいます。韓国の暮らしぶりがよく分かる絵の細やかさもステキですよ。子どもさんと一緒に、ほんの少し前の韓国へ、タイムスリップしてみませんか?