ドイツで愛読されている、マザーグースのような約100年前の道徳絵本。
邦訳では、飯野和好さんの絵で、『もじゃもじゃペーター』として読んでいましたが、
こちらは、ホフマン自らの挿絵を採用し、初版の味わいが感じられました。
ぼうぼうあたまに長い爪の表紙の絵が印象的ですが、
要は、大人の注意を聞かなくて、とんでもない結果になる子どもたちを描いてあります。
マッチ遊びで燃えてしまった女の子、指しゃぶりの男の子はゆびをちょんぎられたり。
医者として子どもたちに接するうえで、啓発活動の一環として書かれたお話。
衛生、安全などが、子どもたちに伝わるような気がします。
約100年前の翻訳ということで、難解な文章ですが、
小学生くらいから、感じ取ってくれると思います。