小学生が大人の仕事を取材して、まとめて、学校で発表する方法を、具体的な事例を元に細かく教えてくれる本。お店屋さんの仕組みと、取材学習の仕方がいっぺんにわかる便利な本。
自分が小中学生のころは、こういう取材学習をしたことがないが、今はこういう社会科見学的なこともやるのだろうか。もし、どこの学校でもやるとしたら素晴らしいことだと思う。小さいころから、身近な人の仕事について知ることは、将来の自分の仕事を考えるときに非常に有効だ。アルバイトなどの経験がなく、社会に関心もないのに、いきなり進路を決めるとか、就職先を決めるという異常なやりかたではなく、実際に働いている人の現状を見聞きして、時には体験してみてから考えたほうが、ミスマッチがなくてよいと思う。
この本は小学生向けだが、進路に悩む学生や、社会の仕組みがよくわからないいい年こいた大人にも役に立つと思う。転職活動をしていた時に、実際に会社に見学にいけたらな、と何度思ったことか。仕事をして、あるいは人の仕事をみて、疑問に思ったことや自分なりにわかったことをまとめる作業は、ずいぶん簡単な言葉でまとめていたけど、そのくらい本質的なことが見えているから短い言葉でまとめられたのかもしれない。
シリーズ全部読みたい。興味がある仕事、ない仕事に関わらず、知っておくとよいと思った。