コップを割ってしまったねずみくん、
いろんなお友達のせいにしようと考えますが、
結局お友達にコップを再度落とすところを見られてしまいます。
親の眼から見ると、
たかがコップ1個割ったくらい、別に全然大したことないもの。
正直に「ごめんなさい」とくれば、
「大丈夫?怪我しなかった?」の一言ですみそうなもの。
でも子供にとっては大事件なんですね。
「怒られるからなんとかして隠してしまおう」と
思ってしまいます。
その気持ちもすっごくよく分かる。
私も昔は子供でした。
この絵本を通じて、一つの出来事でも子供の目線と親の目線の間には
なんと隔たりがあることかと、つくづく感じました。
その隔たりを理解した上で、最後のページのねずみくんのように、
何か悪いことしても正直に申し出てもらえる、
そんな親子関係を築いていきたいなあと
そう思わせてくれた一冊でした。