2006年刊行。あずきの種類、歴史、栽培方法、利用法(料理、お手玉)、植物としての特徴などを紹介する学習絵本。実用書。
最近、「白あずき」「黒あずき」「ヤブツルアズキ(栽培あずきの原種)を手に入れて食べてみた。赤いあずきもいろいろと見かけるようになり、品種ごとに味わいが微妙に違うことがわかって面白い。
もっとあずきのことを知りたくなって、本書を読んだ。想像以上に小豆はいろいろな種類があるらしく、おどろいた。
昔からハレの日の食べ物、行事食などで利用されてきているため、あずきに関わる民話なども多くあって面白い。縄文時代には食べられていたそうで、ずいぶんと長いお付き合い。お世話になっています。
栽培は、暑さにも寒さにも弱い、繊細な植物だとか。
実家で祖母が毎年あずきを作っていたが、毎回出来が違かった。
収穫したあずきを、もくもくと選別している様子が懐かしい。
甘いものといえば、あんこ。昔は砂糖もあずきも貴重だった上、地域の行事で田舎まんじゅうを大量に作る機会が何度もあったためか、あずきに関しては人一倍執念深かった祖母。
どうしてそこまで執着するのか、本書を読んで、その理由が少しわかった気がした。
先祖代々、お世話になっているあずき。これからもどうぞよろしくお願いいたします。