1998年刊行。麦のいろいろな種類、栽培法、米との関係、収穫後の加工・料理などを紹介する絵本。
ストローというのは、麦わら(英語)のことだったとか。昔はプラスティックではなく、あの麦わらで飲んでいたのだろうか?
大麦、小麦、ライムギ、マカロニ用の麦など、いろいろな種類の麦があった。写真を見ると、形や色、大きさが違う。粉になったものや、製品になったものしか見たことがなかった。
昔は麦や菜種、蓮華や大豆などを田んぼや畑に作っていた。
私が子どものころ、田舎で麦畑を見かけたが、どうして麦を作っているのか、それを何に使っているのか知らなかった。
この絵本でようやくわかった。冬の作物として、土を守ったり、食料として利用したり、麦わらを利用したり…などと、たくさんの用途があった。人間にも生き物tにも、土地にもよかった。
絵本でたくさんの疑問が解決した。
今はあまり見られなくなったが、最近は、農作物を直売するイベントマルシェなどで、直接生産者に話を聞くと、昔のやり方を復活させたり、若い人が環境にも人間にも優しい農業に挑戦したりするなどしているという。情報の入手がしやすくなった時代だから、よいものは時代を超えて活用されていくのだと思ってうれしくなった。
この絵本は麦の本だが、米との違いや麦を主食にする人たちと米を主食にする人たちの地域の違いなども分かりやすく書かれている。大人が読んでも十分に楽しく、勉強になる一冊。
畑がなくても麦を栽培する方法なども紹介されてあり、楽しい。
特に、麦ふみについては、ユニークな栽培方法で面白かった。