「はやくかえってこないかな」 みんなの声

とてもかわいくて、子どものころを思い出すようなおはなしでした。
もみちゃんの顔がかわいくて、その行動がすごく子供のころを思い出させます。
何度読んでも最後にほんわかと温かい気持ちがわいてくる話でした。

子ども達も、ちょっとケーキをつまんでみたりして楽しんでいます。
そういえば、うちの子も、お父さんのケーキを顔にして喜んでいましたっけ・・・。
子どものすることって似通っていてかわいいですよね。

もみちゃんはパパのお誕生日に、ママと一緒にカボチャのケーキを作ります。
ケーキが焼ける間、ケーキの飾り物を探しに森に入っていったり、
ケーキが焼けてからはパパの帰りが待ち遠しくて貯まらなくなってしまったり・・・

ちょこっと違うけど、私も新婚のころにもみちゃんみたいに
待ってる間にちょこちょこと味見しちゃって、何かをつけたしたことあったな〜って思い出したり、
そうそう！物音がするたびに外を眺めたりしちゃうんだよね〜
って子どもたちも自分たちの姿に当てはめてみたり、
とにかくかわいい行動を次々にするもみちゃん。
そんな様子をしかる訳でも無く、優しく見守るママも素敵です！

この絵本にはからすうりやのぶどう、どんぐりやまつぼっくりと言った
秋の季節感いっぱいのものが登場してきたかと思うと、
ラストには雪も降り始め、かわいいもみちゃんの様子と
季節の移り変わりを楽しむことができました。

さて、来年の私たち夫婦に誕生日には子どもたちがケーキを用意してくれるようですが
どんなケーキを用意してくれるのかと言うことも楽しみなんですが
もみちゃんのようになっちゃうんじゃないかな？ってすこ〜し期待しちゃう私でした （＾◇＾）

『ちょっとだけ』の挿絵を描かれた鈴木永子さんの作品です。
本屋さんで立ち読みして、涙をこらえるのに必死でした。
帰って子どもに読み聞かせたら、共感する部分が多かったようで何度も読んでと持ってきます。

パパの誕生日。
もみちゃんはママと一緒にかぼちゃケーキを作ります。
飾りに木の実や木の葉を飾って。
パパ、早く帰ってこないかな。

待ちきれないもみちゃんは、ケーキをつんつんとつついてみました。
穴ぼこに慌ててどんぐりを乗せて・・・

どんどん穴ぼこが増えていって、その度に木の実や木の葉が飾られて、最後は何になるのでしょう？

もみちゃんの愛らしさ、ぎゅっと抱きしめたくなります。
そんなもみちゃんに対するママの言葉も素敵で感動しました。

家族っていいなぁ。。
あったかい気持ちになりました。

「ちょっとだけ」の鈴木永子さんの作品です。前作同様、絵は丁寧でもみちゃんの仕草も表情も豊かで、とても親しみやすい内容です。
１冊の絵本の中に、からすうりやのぶどう、どんぐりやまつぼっくり、そして夜のぼたん雪などが描かれていて、晩秋から冬への移り変わりが一日の中の出来事として体験出来ます。

仲良しの家族のお話しは、読んでいて心が温まりますが、世の中にはこういう経験をすることなく、成長する子どもがたくさんいることを考えると、どう読んだらいいのか…、最近の数々の出来事から、考えてしまいます。もみちゃんの体験をすべての子ども達に味わってほしいと、真剣に願う今日このごろです。