「そしたら そしたら」 みんなの声

鹿が青いボールをぽーんと蹴るところから始まり、それが次々とつながっていって･･･風が吹けば桶屋がもうかる形式に展開するのが大人にとっては破天荒なのですが、もう割り切って成り切って読んでます。そのごちゃごちゃしたつながりが、0歳児にはガラクタ箱をひっくりかえしたようで楽しいようです。キリンがコケたり犬が踊るところではきまって大笑い。

青いビー玉がころがってきて池の中に「とっぽーん！」
そしたら、そしたら…
かばが大きなくしゃみを「ぐわーくしょん！」
そしたら、そしたら…
きりんが「すってんきりん！」

というように「そしたら、そしたら」の言葉とともにおかしなことが次々と。

最後はまた青いビー玉がころがっていき、メビウスの輪のようです。

とてもリズミカルなので、こどもたちは１回読んだだけなのにも関わらず、すっかり覚えて言葉遊びを楽しんでいました。

最後のページのすごろくも素敵です。

物語と言うより言葉遊び見たいな感じの絵本です。

でも子どもってこう言うのも好きみたいですぐに乗ってきます。
どのページも「そしたら、そしたら・・・」と始まるのですが途中から子どももその事に気がつき「そしたら〜」と言ってうるさいぐらいでしたよ（笑）。これから何度も読まされそうな気配・・・。
リズム感があり赤ちゃんでも楽しめると思います。

内容的にはありえないがいっぱいなんだけどテンポ良く読むと聞いてる子供達も楽しそうにしてました。自分なりのテンポをつくって読むと楽しい絵本になると思います。

さすが！谷川さんの絵本です。
きっかけがあって、結果がある起承転結のお話ではなく、その結果がきっかけになってしまう、メビウスの輪のようなストーリーになています。
一つのきっかっけ（ビー玉が池に落ちたことで始まるこの物語）から、カバがあくびしたり、おかしなさるの顔がテレビにうつったり、冷蔵庫が足を踏みならしたり（？）…摩訶不思議なことまで起こってしまうので、子供達は面白かったようです。
楽しい絵本でした。

○○がこうしたら、つぎは××がこうなって、そしたらつぎは△△がこうして...という展開の絵本はめずらしくないと思うんですが、そこはやっぱり谷川俊太郎というひとの言葉のつかまえかたが光って、凡庸でない絵本になっているように思います。
かばがくしゃみをする音が「はくしょん」じゃなく「ぐわーっくしょん」と表現されていたり、シカのひづめの音が「かっぽこっぽ」となっていたり。あと、動物の世界でおこったことで統一されるのでなく、途中で人間の世界にも波紋がひろがるところが不自然じゃないのがいいですね。おまけとして、絵本と同じ内容のすごろくと、切り取って作れるさいころとこまがついてるのもにくい！

１歳８ヶ月の息子に少しずつ絵本を読み聞かせているのですが、息子自身がお気に入り。
言葉にリズム感があるし、ストーリーもおもしろい。動物等の絵もなかなか楽しいのです。
息子は、「すってんきりん」などの言葉がお気に入り。
なるべく楽しく、抑揚をつけて読むよう心がけています。
繰り返し読んでほしいと言います。（まだ読んでって言葉では言えませんが）
谷川俊太郎さんの本は、さすがに言葉が素敵です。

話しがぐるぐる回って、終わりの無い物語です。文も短く表現してあるのでテンポ良く次へ進んでいきます。どんなことも実は繋がっているんだなぁと感じる絵本でした。