中学生の子たちの悩みを聞くという設定なので保健室の先生が主人公ですが、本当は話を聞いてくれる大人であればどんな立場の人でもいいんだろうなと思いました。親でもなく、担任の先生でもないけれど、信頼して相談できる、話を聞いてくれる大人の存在が必要なのだと。
逆に今の子たちにはそういう人がいないのだと考えさせられました。
思えば、先生も他の魔女たちとやりとりする中で考えを浮かばせたりしていました。大人にもそういう人が必要ですね。
保健室に話をしにくる中学生の悩みは、本当に今の子どもたちが抱えているものばかり。それに対して先生は、十分話を聞いてあげてはいるものの、具体的なアドバイスは与えてはいないと思います。おまじないは形だけに過ぎず、子どもたち自身が行動し解決に向かわせている。先生はその行動やそこから出てきた結果を聞いて、気づきを与えているにすぎないのですね。
なるほど、大人はあれこれ口や手を出しすぎてはいけないなと痛感しました。