私にとっては、なっとくいかない昔話ナンバーワンは「うらしまたろう」です。海外版は人魚姫なんだけど・・・。
たまてばこを開けておじいさんにされてしまうなんて、亀を助けたのになんて仕打ち・・と子供心に相当腹がたちました。したきりすずめのおばあさんくらいならいいけど。
でも、内容はともかく幻想的な絵とひきこまれる文章はとっても好きです。
子供も長い話しながら、よく最後まで聞きました。
この本では助けた亀はおとひめさま自身で、うらしまたろうのことを猛烈に愛しているんだなということを改めて知りました。
もしかしたら、たまてばこはひきとめたにもかかわらず自分をおいて里にかえってしまったたろうに対する嫉妬からのものだったのかとも思います。
でも、更なるなぞは2つ。
陸の世界では300年経っていたそうなのですが、たまてばこをあけたら白髪の老人になっただけ。たまてばこが時間をもどした道具だと解釈していた自分は、また??
「このたまてばこをもっていたらまたあえるかもしれません。でも、絶対に開けてはいけません。」
といった乙姫。
これって、開けずにずっともっておけということなのか?おとひめさまは一体たろうに何をしたかったのかなぞです。
誰か、解説をしてください。
でも、昔話ってこの矛盾を考えるのか面白いような、ぜひ読んでみてください。