山奥の村に住んでいるたろが、誕生日にご馳走のたけのことりへ。
暑くなったので上着を脱いで、たけのこにひょいとかけた、そのとたん・・・。
たろが のぼる。 たけのこが のびる。
たろが のぼる。 たけのこが のびる。
たけのこが、ぐぐっ ぐぐっと のびる。
ぐんぐん ぐんぐん のびる。
あおい そらへ むかって、ぐんぐん ぐんぐん のびていく。
おもしろい事に、さんざん伸びたたけのこは、「伸びるのに飽きて」「竹になることに決める」。
そして、「葉っぱになる前にひと休み」
おかげで、斧をいれて倒すことができるのだ。
たけのこのやりたい放題・・・・・ってとこかな!
でも、そのおかげで、たろの村の人達は、初めて海の存在を知り、海の幸に恵まれる。
よかった、よかった。
画面いっぱいに伸びていくたけのこは圧巻で、人物の表情や動作もユーモラスな日本画の作品だ。