1963年初版の古典的絵本で、日本では2008年3月に翻訳されたもの。
雨降りに起きたママの憂鬱が、家族に伝染していきます。
憂鬱からけんかに発展します。
確かに、雨降りって憂鬱なものですよね。
それが、ふとしたきっかけで皆が謝って仲直りしていくという物語です。
「謝ると良い気持ちになりました。」
という文章がくりかえされるのですが、とても良い響きです。
ふとした日常に、こんな気持を持てる子供に育って欲しいものです。
モノトーンの絵は少し暗い感じがするのですが、雨の憂鬱さを端的に示していると思います。
また、話の転換する場面では、頁全体が黄色で描かれており、効果的な印象を持ちました。
何回か読むと良さがわかってくるのですが、文章、絵とも少し暗くて重いので、子供にとってすんなりと受け入れられないかも知れません。