先日ストーリーテリングの先生の講義の中で、
レイチェル・カーソンの『センス・オブ・ワンダー』の文章を引用されていました。
「子どもたちの世界は、いつも生き生きとして新鮮で美しく、驚きと感激にみちあふれています。」
その時に、その感性の素晴らしさを再認識しただけに、
この作品を読んで、その時と同じ思いがしました。
ぼくのところに突然現れた、ラズベリー色の不思議な大男テッド。
ぼくはテッドと友達になったけど、お父さんは存在を信じてくれないのです。
やがて、二人はとっぴないたずらを始めますが・・・。
大人が読むと、ぼくの気持ちもお父さんの気持ちも何となく理解できるだけに複雑です。
それにしても、スケールの大きいいたずらです。
そうそう真似できないだけに、この作品で疑似体験して、
大人も子どもも満足です。
やはりこのあたりは、現役のお父さんの方が共感できるのでしょうね。
「大人ってつまらない」というテッドの発言にドキッ!です。
童心に返ったお父さんのキラキラした目、なんか人間らしくて素敵ですよ。