昔話しを絵本にする時、特にやまんばとか鬼とか天狗とかが悪者として登場するものは、このくらいダイナミックに表現していいと思います。言葉の描写もおもしろく、日本語の豊かさを実感します。
ただ0〜3、4歳の子どもには怖いかもしれません。だから読み聞かせをする時期を待って、選んで読んであげてほしいと思うのです。
素直で正直なこぞうさんと、したたかでとんでもない存在のおばば(やまんば)と、こちらも違った意味で少々したたかでトンチのきいた和尚さんそれぞれの役回りがはっきりしていてとても楽しいです。7〜8歳くらいの子ども達には思いっきり声色を使って読んでもいいのでは…!というか思い切り声色を使って読んでみたいなぁと思います。