スースーはちょっとこわがりの男の子。
ネルネルは怖いものしらずの勇敢な女の子。
そんな二人はなかなか寝ない子供たちなんです。
二人はベッドにつくとお話を作って楽しみます。
一見すると漠然とした展開なんだけども
始めにスースーとネルネルの「くるかなあ」「くるわよ」
「ほんとにくるかな」「ほんとにくるわよ」というひっぱり(?)に
子どもは(一体何がくるのだろう??)と興味津々。
まんま作者の思うツボですね( ̄m ̄〃)ぷぷっ!
二人はそれから奇妙な世界を旅してゆくのだけども
「ちょっとコワイね」「たのしいわよ」と会話を繰り返しながら進んで行きます。
娘のお気に入りのページは二人の身体の何倍もあろうかという
巨大なビスケットやチョコレートを食べているところ。
「チョコレート!おーおきい〜〜」まさにヨダレを垂らさんばかりです(笑)
マンホールに入ったり一輪車に乗って橋を渡ったり
トロッコに乗ったり二人の空想の世界は続きます。
最初は怖いと言っていたスースーも「こわいけどたのしいよね」といって
静かな眠りにつきます。
暗がりを怖がる子ども達も穏やかな眠りにつけそうな夢のある展開。
この絵本は眠りにつこうとする子どもたちしか登場してきません。
親は?親は寝かしつけしなくていいの?羨ましいわァ〜〜
今ちょうど娘の寝かしつけに四苦八苦している私はまず思いました。
そうか
親の添い寝を卒業しようとする子どもたちに
“自分ひとりで眠りにつく”ことは全然怖いことじゃないんだよっていうメッセージが込められているのかな〜と思いました。
何回かの読み聞かせの後 娘は一人で読んでいたんですが
しきりに「きたよ」「ほらやっぱりね」とか「こわいよね」「たのしいわよ」ばかり繰り返していて笑えました。