これ、実際に「いもほり」をする話じゃないんです。
雨でいもほり遠足が延期になってしまった子供たちが空想から始まるんです。
「おいものは、1つ寝るとむくっと大きくなって、2つ寝ると、むくっむくっと大きくなって、3つ寝ると、むくっむくっむくっ...」
先生の説明に、子供たちは、両手いっぱい広げて、そのおいもの大きさを空想する。
これくらいかな、これくらいかなって。
そして、みんなでおいもの絵を描くことに。
これが、またでっかいんだなぁ。
何枚も何枚も紙をつなげて、みんなで絵の具で塗ってできたおいもは...13ページにもおよぶ長さです。
こういうの楽しいよね。どんどん引き込まれていくっていう感じ。うちの子もそうでした。
この大きな大きなおいも、どうやって掘り出すの?どうやって運ぼうか?どろだらけのおいも、どうしようか?
子供たちの想像は、どんどんふくらんでいく。
大きなおいものは、ヘリコプターで幼稚園まで運び、みんなで洗って、プールに浮かべて、船にするの。『いもまる』
そして、恐竜にするの。『いもざうるす』
そして、おなかがすいたから、食べちゃうの。みんなでお料理、てんぷら、やきいも、大学芋...
そして、たくさん食べた後は、おならで飛び上がる。『いもらす1号』『いもらす2号』『いもらす3号』
飛び上がって、空を飛んで、宇宙旅行して、そして、夕方になって、雲に乗って帰っていくんですね。
この本って、実際の園での遊びからヒントを得て作られましたものらしいのだけれど、子供の想像力ってすばらしいなぁ〜。