巨大隕石が地球に衝突する危機を、ゾロリたちがどうにかしてしまうお話。
1999年12月発行。
当時の懐かしい思い出の、美味しいところを選び抜いてネタにした楽しいギャグがわかったら、二倍楽しい。
当時の総理大臣や、流行した映画、その他諸々を使った楽しい話や、魅力的なキャラクターは、さすがだと思う。
特に、色男で、豊かで健康で幸せで、彼女といちゃいちゃしっぱなしのブリオ氏と、劣等感の塊で、何をしても失敗ばかりでいじけているフレディ氏の対比が面白い。
しかし、どんな登場人物(人ではないけど)にも、必ず良いところや、得意なものを持たせて、活躍してもらうところが、素敵だ。ただ面白いだけでなく、人情味があって、温かい。
ゾロリたちは泥棒なのに、なかなか人脈が広くて、思わぬ人物に助けられたりして、素晴らしい。
ネタバレしないように感想を書くのが難しいが、みんな、非常事態には勇気や愛や、侠気を見せる。
是非とも、普段から本気で生きて欲しい。
ふと気が付いたが、襲ってくる隕石の形が、ジャガイモのように見えた。全く気のせいだが、裏のテーマが、「サツマイモ VS ジャガイモ」だったらと思うと、どちらに私は加勢したらよいか、真剣に悩む。