「むかしむかしとらとねこは… 中国のむかし話より」 みんなの声

中国の昔話でよく知られているお話です。
昔話を絵本にするのはむずかしいのですが、この絵本の絵はおはなしの雰囲気にあっていると思いました。

気の弱いとらの表情が、だんだんと変わっていくところがいいです。
ねこに何かがおきそうと読み手が予測できます。
背景の色などでとらの気持ちの変化がわかります。
最後はとらとねこが、今の姿に描かれていてフィクションの世界から引き戻されます。
良い終わり方だと思いました。

小さなネコが大きなトラに、自分の技を伝授する様子が面白い！

トラが木に登れないのは「なるほど！そういう訳だったのか」
トラとネコの生態をよく知る中国ならではの昔話です。

ちょっと長めのお話。
１年生に読み聞かせしたところ、難しかったのか？
集中力が持たなかったのか？
…反応イマイチでした＾＾；

読み聞かせなら、中学年以上がおススメ！

由来ものといってもいいのでしょうか。昔話に力があるので楽しく読めました。

ただ一か所だけ気になったのは、とらとねこが着物を着ていたことです。そこに少しだけ違和感がありました。

読み終わってから息子が「ねこはとらに教えなきゃよかったのにね」と言いました。確かにそんな場面があります。

少しこわいところもありますが、おもしろいお話だと思いました。

中国の昔話の再話です。
トラとネコの生態の違いを見事に説明した痛快なお話です。
中国の人々にとって、ネコはともかく、トラが身近であるということも、
びっくりですよね。
山の中で暮らしていたのろまなトラは、すばしこいネコに弟子入りします。
涙ぐましい訓練で、獲物のとり方を伝授されたトラは、思いがけない行動に出ます。
同じネコ科なのに、なぜトラは木登りが下手なのか、思わず納得のラストです。
それにしても、このトラの仕草や表情が、愛嬌たっぷりでいい感じです。
擬人化しているようですが、リアリティあふれる絵です。
中国の山水画を思わせる背景も雰囲気たっぷりです。
途中の急展開もダイナミックで、読み聞かせにはよさそうです。

息子は表紙の絵から
『トラの王様と猫の家来のお話』だと想像したようです。
でも、のろまなトラと狩りの上手なネコのお話でした。
中国の昔話とのことです。
読みやすく、途中ドキっとするシーンもあり、
子どもも飽きずに楽しめ、理解もしやすいお話しでした。
最後にネコとトラの生態についての説明もあり親切です。

猫の自信のある表情や、トラらしいのに弱気な雰囲気の出ている絵が
なんだか人間臭さも感じられました。

ねこさんが、とらさんを鍛えたというお話。
初めて聞くお話で、娘と一緒にママも「ふーん、そうなんだ。」と読みふけってしまいました。
実際にトラが木に登らないというのも意外でした。

最後に、現在トラがなぜ人里離れた奥地にいるのか。ねこがなぜ人間の近くにいるのかというオチも、なかなか面白いと思いますよ。

１、２、３年生に読みました。迫力のある絵とわかりやすくておもしろいお話し、読み聞かせにぴったりです。
賢くて、偉そうなねこと、ちょっとなさけないとらがとてもよく描かれていて、楽しめます。うちのねこを見ていて、本当にずっとむかしにそういう事があったような気がしてなりません。

とらとねこの生態の違いをもとに作られた、中国のユニークな昔話です。

ライオンに並んで猛獣のイメージが強いとらですが、このお話のとらはちょっととぼけた雰囲気がたまらなくいいです。
ねこもまた、人の（？）良さそうな表情がとっても印象的。
とらの特訓に付き合う姿などは、なんとか仙人のようにも見えます。笑

オチは、やっぱり出てきたかという本性が現実的です。
本当にとらとねこは仲が悪いんでしょうか？
一緒にいるところを見てみたくなります。

最近うちの下の子は、「本を読む気分じゃないの」と付き合ってくれないので、上の子と読むことが多いです。
絵本は2009年4月に発売されたばかりでとても新しいものですが、このお話は「語り・ストーリーテリング」用によく使われる本に載っています。
で、たまたま絵本を読む前に勉強会で、一緒にやっている仲間が語ってくれて、知っていたお話です。
絵本の方は、「語り」のテキストとは少し違ったストーリーですが、これはこれ、絵本として大変面白かったです。
（でも、興味のある人は語り用のお話も読んでみてください。「しろいりゅう　くろいりゅう」という中国の昔話の本の中に「ねこ先生のトラのおでし」という題名で載っています）

大島さんのイラストがとても素敵でした。この猫とってもチャーミングです。
このねこのおっしょうさまを見ていたら、大島さんのイラストで「長靴をはいた猫」を読んでみたくなりました。
これは読者の勝手な希望ですが、いつか描いてくれたら、手に入れたいです…。

このお話の面白さはちょっと間抜けなトラが、ねこの弟子になって、獲物の取り方を特訓してもらうところです。
そしてラストがとてもいい！
小学校中学年くらいからがお薦めではないでしょうか？

表紙をみて、ちょっと違和感。
なんだか、弱そうなトラ。そしてえらそうなネコ。
なんだか逆じゃない？と思うのですが、そう、逆なんです。
昔むかし、トラはとてものろまで、獲物ひとつ採れなかった。
それを狩りの名手にしたのは、実はネコでした、というお話です。
文章はわりと長めかな。でも長いと途中であきてしまう、うちの息子が最後まで熱心に聞きました。
そして、これはなかなかおもしろいお話だったといいました。
一生懸命、技を伝授されたトラが最終的にネコをあざむくあたりが、展開としておもしろい。
そして、トラとネコの立場は逆転し、今にいたりました、という昔話特有のうまい結末がなかなかよい。
なるほどなぁで終われる締めのよさが、昔話のよいところですね。