読み終えた後に、すがすがしい気持ちになる話でした。年を取った皇帝が世継ぎを決める為に、国中の子供たちを集めて宿題を出します。それは、花の種を育てること。そして、1年後に持ってくることでした。大人はすぐに話の結末にピンとくることでしょう。でも、話は、その結末に向かって、素敵な絵と共に少しずつ進んで行きます。
誠実であることが一番難しく、大切であることを教えてくれる本でした。素敵ですよね。
先日、作者のデミさんの『1つぶのおこめ』を読んだばかりで、その本はインドの話でしたが、今回は中国の話で、民族を描き変えられる、しかもくデミさんの技量に感服です。お薦めです。そして、私もいろいろの花が咲き乱れる良い香りがする場所があるのなら、住んでみたいなぁ。