どうのながいダックは2匹のあひるにいつもいじめられます。
猫に狙われた2匹を助けても、その時だけダックを利用して
変わらずいじめてきます。そこでダックがとった行動とは…
主人公であるダックの一人称で語られている絵本です。
そこがまた自分だったらどうするだろう?とすっと
物語の中に入りながらも考えさせられます。
「あひるさえいなければ」というダックの考えも文字として
みると怖いように思えるけれど、現実にいじめられていたら、
そう思うのは当然のこと。
どうなるのかしら…とドキドキして読んでいましたが、
ダックは自分の意思を行動で表わし、卑屈にもなりません。
いじめられたからこそ、他人のいたみが想像できるということ。
ダックの姿に清々しい、晴やかな気持ちになれました。