旭山動物園の飼育係の経験のあるあべ弘士さんが描く、カワウソの生態。
生き生きとした絵と擬音だけで描かれます。
舞台は、秋の月夜の川辺。
絶妙に表現された擬音から、いろいろな感性が呼び起こされるようです。
大中小、同じ動作をしていても、音が違うのが愉快です。
魚との掛け合いも、リアリティがありますね。
先日、水中写真家の方が「海の生き物たちにも個性があり、表情がある」と
おっしゃっていましたが、まさに、その世界。
ラストの2ページ分はなにやら意味深なシーンです。
読者の想像力とのコラボですね。
一見地味なカワウソですが、興味がわいてきました。
今度実物をみる機会があれば、じっくりと動きを観察してみましょう。