子どもが大好きなお馴染みの動物たちが、それぞれ毛糸のぼうしをかぶろうと、奮闘します。
でもなかなかうまくいきません。動物たちには、「ぼうしはかぶるもの」という先入観がないので、ぶたは、鼻の上にかぶせてみたり、ねこは、コタツのようにぼうしの下にもぐりこんで寝てしまったり、鳥は、自分の巣にしてしまったりと、みんながそれぞれいろんな使い方をしています。
でもぼうしの先入観がないのは、子どもだって一緒。きっと子どもたちも、ぼうしをいろんな使い方をしてくれるはず。子どもの想像力は無限で、ぼうしはその想像力の中でいろいろなものに変身することでしょう。「発想する力を失わないでほしい」この絵本を通じてそう、思いました。