愛犬の死との向き合い方を考えさせられる作品でした。
父子家庭なのでしょうか?
少年ハリーと愛犬ジャンピーのぬくもりを求め合う優しい関係が微笑ましかった。
唐突なジャンピーの死という現実を受け止められないハリー。
人は大きな悲しみに出会うと放心状態になるものだと、改めて教えられます。
失ったもののぬくもり・におい・声どれも恋しくて、やるせなくて。
そんなハリーの悲しみに寄り添うお父さんの深い優しさ。
ハリーがジャンピーの死を受け入れ、彼なりのお別れの仕方を終え納得するまで見守ってくれた様子に感動しました。
ジャンピーの姿が、ぼんやり・冬の霧のようにおぼろげという表現や、体が冬の夜のように冷たいという描写に読んでいて涙がこぼれました。
エンディングのハリーの言葉に、良いお別れの仕方ができて良かったと思いました。