この本を読んで、「ひとつ」の概念が、ぐわっと変えられました。
ひとつとは、たったひとつだったり、ひとつだけだったり、2つはない単体を考えていましたが、それだけではないんですね。
複数がまとまるとひとつになる。これまであたりまえのように経験してきたことのひとつひとつは、ほかのなにかといっしょになって、ひとつという大きな袋や包みやハコにまとまっていることに気づきました。
自分ひとりと思うと、ときに孤独を感じるけれど、みんなといっしょにひとつになると、幸せを感じるような。そんな気持ちがページをひらくごとに沸き起こるんです。
ことばにそえられた絵もあたたかみのある色調で、なつかしささえ覚えます。
子どもに読むのもよし、大人の友達にプレゼントするにもよい一冊だと思います。