「おかあさんは、なにしてる？」 みんなの声

月曜日、子供が幼稚園で◎◎をする間、お母さんは○○をする、、、というものをながーく描いた絵本。子のしている行為を発展させて似たことをお母さんがしているのがなかなか面白い。後半は、週末、誕生日パーティやこんなことしてるよ、とまとめて、またラストで週明けの話を描いている。

幼稚園ですることも無駄なく将来似たことをすると教えてくれる意味では有意義だと思う。

ただ、3歳には前半がひたすら続き、長かった。うちの娘は3歳前半で読んだら「もう飽きちゃったからいい」と言われてショック、、、

園や学校に通う子ども達って
こんな疑問をもつのでしょうか？
我が家では疑問を持って聞かれる前に
私から話しているからでしょうか、
質問を受けたことはありません。

月曜日から金曜日の母子分離の時間と
週末の家族との時間が描かれています。
当たり前のようですがこうやって絵本で読むと
それぞれが貴重な時間だなと思いました。

「今日こんなことしたよ。」って
お話するきっかけが生まれる絵本でした。

普段、自分がでかけている間、残っている家族は何をしているのでしょう。

私達母親は、いつも家族を気にかけて、もうご飯は食べたかしら？とか、プールに泳ぎに行ったのかしら？などと想像します。

果たして子供たちはどうでしょう？

きっと自分のことで精一杯、夢中でそれどころではないのでしょう。
そういう自分もそうでしたから。

そんな子供に、おかあさんが何をしているのか、ちょっと教えてあげましょう。

私もいつだったか、子供にいない間なにしてるの？と聞かれたような記憶があります。

そうじや買い物、洗濯したりと言う返事は、子供には全く魅力的に聞こえなかったみたいでしたが・・・（笑）

子供たちが幼稚園にいっているあいだ、お母さんは何をしているのか。おもしろい着眼点の絵本だなと思いました。
それぞれ子供の園での行動と、その母親の家や職場での行動がうまくリンクしていて、小さくうなずきながら読みました。
ストーリーとして見せ場があったり、オチがあったりするものではないけど、「安心感」をもたらしてくれますよ。

ドロシー・マリノの1959年の作品。

「今日は、月曜日です。
みんなは、学校や幼稚園に行きます。
でも　みんなが　家にいない間、お母さんは　何を　しているのでしょう？」
という一文で始まります。　

実際に、そのお母さんの中にドロシー・マリノ自身もいて、正に等身大の話が展開しています。
お母さんの大変さが、知らず知らずのうちに分かって貰えるのではないでしょうか？
他愛のないストーリーなのですが、恐らく実話なので、親近感を持って読むことができます。
特に良いのは、お休みの日のそれぞれの家族の風景。
家族の楽しさが存分に伝わってきて、ほのぼのとした気持ちになること間違いありません。

絵は、三色刷りというシンプルなものですが、そのシンプルさが、ストーリーにピッタリとはまっています。
何気ない絵本ですが、安心して読み聞かせすることできる良質な絵本としてオススメします。