子どもって不思議に、小さな窮屈な場所を好むんですよね。息子が小さな頃、「あれ、やけに静か、どこにいるのかな?……」と思って探すと、よくテーブルの下や家具と壁の間の薄暗い一角で自分の世界に浸っている光景がありました。こちゃこちゃと自分のお気に入りの物を持ち込み、毛布と一緒に。
この絵本の主人公のハナもテーブルの下が大好き。お人形やクレヨン、クッキーなどを持ち込んで、居心地のいい空間を作ります。でも、ちょっと失敗しちゃうのです……。
「ぎょうれつ ぎょうれつ」に魅せられて、こちらも手にしてみました。作品としては「ぎょうれつ…」の方がうまく仕上がっていると思います。こちらは後半、お父さんとお母さんに囲まれているページが多すぎかな。この部分でテンポが悪くなってしまうのがちょっと残念でした。