のっけから「このほんを いま よんでいる きみ!」と話しかけられ、登場鳥と会話しながら話が進んでいきます。
読者が本との垣根を越えて出かけて行くのではなく、この世界のあくまでも読者して入り込むことが出来るのが魅力でしょうか。
この鳥くんの表情がこれまた豊かで、巧いとしか言いようがないのですが、こちらは親しみを覚え、つい肩入れしてやりたくなるのです。そしてあのラストへ持ち込まれてしまうのですね。
引っかかりはしたけれど、話のテンポがよく気付かないまま最後までいってしまいました。
そして、君のために一生懸命だったのにー。
言いたくなるほど気がついたら感情移入していました。
娘はいちいち返事をしてやり、会話を楽しんでいました。最後は呆然。母が説明しました。
すると今度は、教える立場に。
続けて三度読まされ、とりあえずは寝たものの朝起きてすぐ二度三度自分で話しながら読んでいましたが、読むたびに会話が変わっていました。
進化する絵本、ですね。我が家のメガヒット絵本でした。
お話の途中でムズムズしてしまう子でも、この手法にはのせられてしまうのではないでしょうか。とにかく引きこみ方がうまいです。
本の楽しさを知るのに有効だなぁと思いました。