この絵本は、ぞうのぼうやみたいに「あっちこっち とっとこ」期の
お子さんとお母さんに、特におすすめです!!迷子の経験がある子なら
共感すること間違いなし!!
ぞうのぼうやはハリネズミを夢中になって遊んでいるうちに
お母さんとはぐれてしまいます。
文章にはありませんが、ハリネズミの方も、親とはぐれてしまったよう。
(幸い、すぐハリネズミは親らしいのと再会していますが。)
そのせいかしら、迷子のぞうのぼうやのそばでハリネズミ達が寝ているのは。
こころなしか、心配そう。
詩ですので、そんな風に読み手もゆっくり絵を見ながら読み進められます。
絵が語りかけるものを感じながら、ネ!
夕暮れ時はそうでなくても寂しいのに、おかあさんとはぐれた夕暮れは
なんと心細いことでしょう・・・それにしても切なくなるほどの、
美しい夕焼けが描かれています。
工藤直子さんの短くも温かなことばと
あべ 弘士さんのしっとりと、しかし力強い絵は、
迷子のぞうのぼうやの心細さをそっと包むかのようです。