ルイス=スロボトキンさんのや若な質感の線と優しい色合いの絵がとてもよかったです。
訳は渡辺茂男さんでした。
この本は1969年初版です。
偕成社の同じ「子どもの夢と空想を広げる絵本」というシリーズには、皆さんよくご存じのキーツ作『ゆきのひ』『ピーターのいす』や、『くまのコールテンくん』『はらぺこあおむし』『おばけのバーバパパ』などのタイトルが書いてありました。
これらの本と同世代なのに、実は私自身はこの本を今回手に取るまでタイトルすら知りませんでした。
出版されたのがかなり昔なので、絵本の中に描かれている世界はやや古めかしい部分もありますが、
ちいさな(幼稚園くらいの)お子さんのこのくらいの時期にありがちな心の動き(成長?)を上手く描いてくれている気がしました。
すごく単純といえば単純な作品ですが、人間として心が大きく成長する4,5歳くらいから小学校低学年くらいの時期のお子さんたちに触れてほい絵本だなと、思いました。