アイルランドの漁師ジャック。人魚(といってもかなりマナティーみたいなトドみたいな生き物でしたが)のメロウに出会い、海底の家に招待されます。親切にされはしますが、メロウの持っている漁師の魂の入った檻が気になって、メロウを酔わせてそのすきに解放します。でも気づかれなかったのか、気づかないふりをしたのか、そのまままた数年つきあいます。が、その後、突然消えてしまいます。
余韻があってとても気になる絵本です。原画もみたけれど切り絵が素敵でした。2011年出版時のサイン会&トークショーで作家の先生にお会いしましたが、ファンのおじさんがせなけいこサンに「続編を書かないのですか?」と聞いてたけど、「もとの話にはないけど、いつかオリジナルで書くかもしれませんね」と答えてらっしゃいました。続編が出たら読みたいですね。
少し寂しさはありますが、表紙から予想したような暗い話ではなかったです。