なかなか手ごわい絵本です。
このタイトル、そして表紙の絵!算数が苦手・嫌いな人には自分の気持そのもので、同士に会ったようでちょっとうれしいけれど、ページをめくる度に拒否反応が〜。
一方、、算数が大好きで、「さぁ、問題を解いてやる!」と意気込んだ人にとっては、「なんだこりゃ??」の問題も・・・。
ま、フィボナッチ先生のおっしゃるとおり、たいていのことは、算数の問題として考えられるのかもシレナイ・・・。ただし、正しい問いが必要ね!
お菓子大好きの私としては、クラスの平和と数字の平和のために、急遽、「カップケーキアレルギー」になった「あたし」の潔さに脱帽!そして、「ミシシッピ川の長さM&Mのチョコではかるとしたら、何個食べることになるのか?」という問いにつまづいて、算数の呪いにつかまってしまった。心の平安がちょっと乱された絵本でした。
「?」や「たぶん」や「わからない」という答えも含めて、すべてに解答があるところがすばらしい。(裏表紙が解答なんですね!)そして、「フィボナッチの数列」はとても不思議で魅力的。古代マヤの数字も面白い。こういう絵本で、さりげなーく、数字の魅力に触れられるところがいいですね。
かなり、読者を選ぶ絵本ですが、ハイセンスの絵本だと思います。