まず、発想がすごかったです。
斬新で、感動しました。
主人公の山犬を赤や緑の実などで、造形して写真絵(と呼んでいいんでしょうか?)を作り出しています。
だからこそ出来る(それぞれの実の)分解。バラバラになったから身体から、別の生き物が生まれてきて、それがまた変化して…。
赤い鳥に緑のカエルがバーンと、ぶつかって赤い鳥(の赤い実)をバラバラに崩してしまうシーンなどは、そのひとつぶひとつぶがまるでオタマジャクシみたいで、すごかったです。
予想通り、最後には合体して、また山犬に戻るのだけど、そこに至るまでの過程がものすごく強烈な展開でした。
アートな絵本だと思います。