個性的で、印象的な田島さんの絵。今回の作品は、本当に1ページごとに強烈な印象が! 田島さんが初めて取り組まれた「木の実の絵本」だそうですが、木の実でこれだけ生き生きと、いろんな動物を表現できるのはすごいことですね。どこにでもありそうな小さな赤い実なのですが、その実1粒とってみても、緑から赤に、赤から黒紫に、枯れた後は茶色、白に、と変化していき、それをうまく使って、動物の「元気」や「強さ」を表わしています。
娘も、何度「えっ!」と驚きの声をあげたかわかりません。そして、読み終えると同時に、「今度は、どうなっちゃうの?」・・・これこそ、子どもの想像力を刺激し、余韻を残す終わり方ですよね。やまいぬは、それぞれの子どもの心の中で、どんな動物に変化していくのでしょう?